2025年11月2日日曜日

タイの先生、王妃の話(お気楽クルンテープ通信 Vol. 5)

タイの大学の先生方から名刺をもらうと,ちょっと驚くことがある.Assistant ProfessorやAssociate Professor,日本語でいう助教や准教授の肩書きを持つ先生方が,学部長だったり学長だったりするのだ.

日本ではまず考えにくい.うち(中大iTL)は違うけれど,日本には教授だけが教授に参加できるという大学もあるらしい.うちでも流石に行政職,学部長だのセンター長だの,いわゆる組織の長になるのは教授職じゃないといけないという暗黙のルールがある.暗黙?明確に決まっていたかも.学則かなんかで決まってたかな.ああ,組織のルールに無頓着なのがバレてしまった.いずれにしても,准教授が学部長に選ばれたなんて話は聞いたことがない.

それで,タイの大学ではどうなんだろう?と,AIに聞いてみた.どうなんだ?と.次はその答えからの抜粋である.

🎓 Academic Ranks vs Administrative Roles in Thailand

Academic ranks in Thailand follow a progression: Lecturer → Assistant Professor → Associate Professor → Professor. These ranks are based on academic achievements, publications, and years of service.

Administrative roles like President, Dean, or Vice President are not strictly tied to academic rank, though higher ranks are often preferred.

まず,アカデミックな職位と行政職の役割は明確に区別されている.助教と講師の関係が日本と逆のような気もするが,Lecturer(講師)から始まって,助教,准教授,教授と昇進すると説明されている.そしてそれは明確に研究業績に基づくものとされる.

一方の,学長やら学部長やらという行政職は,より高い職位の方が選ばれがちであるとはいえ,厳密には結びついていない.なので,准教授の学長や助教の学部長が生まれるというわけだ.

へぇー.面白い.権威とかどうなってるんだろう.関係ないのかな.

閑話休題.

10月25日にシリキット王妃が逝去し,街は服喪ムードに溢れている.人々の生活はほぼ変わらず,昨夜,ハロウィンの晩は,あちこちでハロウィンパーティなんかして人々はだいぶ燥いでいたようだが,それはそれとして街のいたるところにシリキット王妃を偲ぶ掲示が出ている.

これはプロンポンにあるショッピングモールの入り口.大画面で喪に服している.

パヤータイのオフィスビル入口には記帳場が設けられていた.

大学も大々的に哀悼の意を掲げている.

コンビニのレジですらこれ.このほかにも,写真はないけれど,BTSのホームドア内側にあるデジタルサイネージや,うちのマンションのエレベータのなかにあるサイネージまで,黒基調の追悼メッセージが表示されていた.ネット上でも,各種ウェブサイトにアクセスしてみると,同じような黒い画面が出てくることが多い.シリキット王妃がいかに国民から愛されていたかがわかる.

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