2014年9月20日土曜日

「図書館情報技術論/図書館情報学概論(後期)」(中央大学,2014年後期)

講義の目的と到達目標

紙の資料からデジタルコンテンツまで,図書館資料の分析技術を通じて,分類技術,索引技術,シソーラスの利用,Webによるメタデータの理解を深める. 図書館を情報システムとしてモデル化して,その仕組みについて具体的に図書館情報技術を論じる.

講義の内容

図書館業務に必要な基礎的な情報技術を修得するために,コンピュータの基礎,図書館業務システム,データベース,検索エンジン,電子資料,コンピュータシステム等について,および,図書館業務とサービスにおける情報技術やインターネットの活用について解説する.

講義計画・資料

  1. 図書館情報技術の全体像
    • 技術の全体像.図書館情報とは何か,その全体像を概観する.
  2. コンピュータとネットワークの基礎
    • コンピュータとネットワークの基礎について説明する.
  3. 高度情報化社会
    • 社会における情報技術の位置付けについて説明する.(おまけ:ビッグデータについて)
  4. 図書館における情報技術の活用
    • 図書館における情報技術活用の現状について説明する.
  5. 主題と記録
    • 主題と記録,概念.図書などの記録とその主題について説明する.
  6. 分類法,検索法
    • 分類法・検索法.タクソノミー,クラス,シソーラスなどについて説明する.
  7. データベースとメタデータ
    • データベース.情報のメタデータとその蓄積について説明する.
  8. データベースの仕組み
    • データベースの仕組み.データベースの設計と開発について説明する.
  9. インターネットとWeb
    • インターネットとWeb.データベースとインターネットについて説明する.
  10. 検索エンジン,デジタルライブラリ
    • Webと検索エンジン.デジタルライブラリの仕組みについて説明する.
  11. Webとメタデータ
    • メタデータ言語の仕組みと標準化について説明する.
  12. デジタルメディア
    • 図書館で今後重要となる,電子書籍とデジタルアーカイブについて説明する.
  13. 情報セキュリティ
    • インターネット上のデータの取扱いで重要なセキュリティについて説明する.
  14. まとめと課題,将来展望
    • まとめや様々な課題,および,図書館情報技術の未来について考察する.
  15. 期末レポート作成

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

出席状況,最終回に実施するレポートなどの状況を勘案して評価する.

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